STAYWITH JOURNAL · 旅の準備
犬連れ旅行の防災準備|宿の避難経路・避難場所・ペット受入の確認
宿からの避難と、避難先で犬と過ごせる区画を分けて確認。自治体の地図・宿の規約・旅行前の質問を1枚のメモにまとめます。
まず押さえたいこと
- 同行避難は犬と一緒に避難する行動で、避難所で同じ空間に滞在できるという保証ではありません。
- 災害別の指定緊急避難場所と、一定期間滞在する指定避難所を分け、最新情報を自治体へ確認します。
- 宿の預かり所がある場合も、災害時の連絡・開錠・犬の避難の担当を事前に確認します。
「犬と一緒に逃げる」と「同じ部屋で過ごす」を分ける
旅行の予約前に確認したいのは、宿から避難する経路と、避難先で犬を受け入れる場所です。環境省の同行避難の案内は、避難所までペットと一緒に移動する行動と、人とペットが同じ空間で過ごす同伴避難を区別しています。「ペットと避難できる」という言葉だけで、室内で一緒に生活できると判断しないようにします。
環境省は、飼い主や家族の安全確保を第一に、受入れを含む避難場所を事前に確認するよう案内しています。旅先では自宅の自治体のルールを持ち込まず、滞在先の自治体と宿へ確認します。このページは出発前の準備用です。災害発生時は自治体の避難情報と現場の案内に従ってください。
- STEP 01避難行動宿からどこへ、どの案内に従って移動するか。
- STEP 02避難先の種類災害別の緊急避難場所か、滞在する避難所か。
- STEP 03犬の受入れ受入区画、持参品、世話をする担当を確認。
近い施設を選ぶ前に、災害の種類と避難先の役割を読む
内閣府の案内では、指定緊急避難場所は危険から命を守るため緊急的に避難する場所で、地震・津波・洪水等の災害種別ごとに指定されます。指定避難所は、被災者等が一定期間滞在するための施設です。同じ施設が両方を兼ねることもありますが、役割は別です。
したがって、地図で一番近い学校や公園を見つけただけでは準備は終わりません。その災害への指定、避難の経路、開設の案内、犬の受入れを分けて確かめます。国土地理院も、掲載データが最新でない場合や未掲載の場合があるため、最新・詳細の状況を当該市町村に確認するよう案内しています。
| 確認する場所 | 何のための場所か | 別に確かめること |
|---|---|---|
| 指定緊急避難場所 | 災害の危険から緊急的に避難 | 対応する災害種別・宿からの経路 |
| 指定避難所 | 被災者等が一定期間滞在 | 開設の案内・犬の受入区画と運営ルール |
| 宿泊中のホテル・旅館 | 通常の宿泊契約で利用している施設 | 施設の避難誘導と集合場所。宿泊可を避難所指定と取り違えない |
宿の住所を起点に、地図と自治体の案内を照合する
国土地理院の利用方法では、地理院地図で指定緊急避難場所の災害種別や指定避難所の種類を選び、記号から施設名等を確認できます。まず宿の住所を手元に置き、候補の名称と対応する災害を控えます。通常の観光地図に付いた経路だけで避難経路を確定せず、宿や自治体の防災案内と照合しましょう。
印刷や画面保存は旅行日と確認日を添えて行います。国土地理院のデータは随時更新されるため、以前保存した地図だけで当日の状況を判断しません。掲載が見つからないことも、避難先がない、あるいはペットを受け入れないという確定情報ではありません。自治体の担当窓口へ、宿の住所と確認したい施設名を伝えて尋ねます。
- 宿の住所・客室名と滞在日を記録
- 候補施設の名称と、緊急避難場所/避難所の区分を確認
- 想定する災害への指定と、宿が案内する経路を照合
- 犬の受入区画・持参するケージ等を自治体へ確認
- 確認日と参照した公式ページを保存し、出発前に更新を確認
白浜町の例:同行できても、人の居室とは区画が分かれる
白浜町の避難所運営マニュアル(2024年5月改訂版、本文16・48〜49頁)は、身体障害者補助犬を除き人の居室へのペット持込みを原則禁止とし、敷地内の専用スペースで飼い主が管理する方針を示しています。一方、施設の余裕や避難生活の状況等に応じ、運営本部会議で対応を検討する記述もあります。例外の検討を、希望すれば必ず同室に入れる約束とは読みません。
同マニュアルには、飼育者の住所・氏名、動物の種類と数、性別・体格・毛色・鑑札番号等を届け出る説明があります。これは白浜町の資料の例で、全国共通の受付用紙や当日の受入保証ではありません。旅行者の受付、実際のペット区画の場所、ケージ等の条件は、滞在前に町と宿へ確認します。
| 資料にある方針 | 予約前に聞く質問 | その記載だけで決めないこと |
|---|---|---|
| 人の居室とペット区画の区分 | 候補の避難所では、犬はどの区画になりますか | 同じ部屋で一緒に過ごせるという保証 |
| 飼い主による管理 | 食事・排泄の世話、必要なケージ等はどう準備しますか | 常時の有人見守りや備品の提供 |
| 動物の情報を届け出る | 旅行者はどこで受付し、どの情報を伝えますか | 他の自治体も同じ書類・受付になるという想定 |
宿の預かり所は、災害時に誰が対応するかまで確認する
レジーナリゾート軽井沢御影用水は、公式の施設案内から宿泊者向けの愛犬預かり所利用規約へリンクしています。2026年10月23日に確認した規約(2019年10月制定)の第7項は、災害時に従業員が預かり所入口を開錠し、犬の避難は飼い主の責任で行うという役割分担です。
また、第5項は犬の部屋を一時的に提供するもので、食事・排泄物・散歩等の管理は飼い主が行う内容です。通常の預かりがあることと、災害時の犬の移動や世話をすべて施設に任せられることは同じではありません。この規約は同施設の犬の預かり所に関するもので、他の宿や猫へ広げません。
利用前には、外出中の緊急連絡先、飼い主が戻れない場合の連絡・対応、ケージやリードの扱いを具体的に尋ねます。非常時に危険な場所へ戻る行動を自己判断で決めず、その場の避難指示に従います。預かりや客室での留守番の可否は、別の利用条件として確認してください。
旅先用の確認メモは「場所・担当・荷物」を1枚にする
環境省は、フード等の避難セット、ケージに慣れる準備、所有者が分かる表示、受入れを含む避難場所の事前確認を挙げています。旅行用の荷物では、普段のフード・水・食器・排泄用品・リード・キャリー等の所在を家族で共有し、誰が犬と荷物を担当するかを決めておきます。犬の健康や薬の個別判断は、事前にかかりつけの獣医師へ相談してください。
次の表は編集部が作成した予約前のメモ例です。施設の回答がない欄は未確認のまま残します。全国一律の持出量や避難完了時間を計算するものではなく、宿泊先が変わったときに聞き直す項目を見えるようにするために使います。
| 記入する欄 | 記入・確認する内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 滞在 | 宿の住所、客室、日程、人数、犬の頭数と体格 | 予約確認書・宿 |
| 移動先 | 災害種別ごとの候補名、宿の集合場所と誘導 | 自治体の防災案内・宿 |
| 受入れ | 犬の区画、ケージ、旅行者の受付、世話の担当 | 自治体・避難所の運営案内 |
| 不在中 | 外出予定、緊急連絡先、預かり中の役割分担 | 預かり規約・宿 |
| 持出し | 犬の用品と保管場所、犬と荷物を担当する人 | 同行者と共有 |
到着したら、予約前の回答と現地の案内を合わせる
チェックイン時には、客室の避難案内と集合場所、犬を連れて移動するときの案内をフロントに確認します。平時の館内動線や犬用エレベーターが、そのまま非常時にも使えるとは決めず、施設の避難誘導を確認しましょう。
予約前に調べた地図・受付条件と現地の案内が異なる場合は、確認日と内容を更新します。犬と泊まれる宿を見つける段階から、移動先・受入区画・不在時の担当まで確認しておくと、旅行中に必要な情報を探し直す負担を減らせます。
- 客室の避難案内・集合場所を確認
- 犬を連れて避難するときの案内をフロントへ質問
- 同行者が別行動するときの連絡方法を共有
- キャリー・リード・必要な用品の場所を共有
- 自治体の最新情報と現場の避難指示を優先
よくある質問
- ペットとの同行避難ができれば、避難所で同室に入れますか?
- 同室で過ごせるという意味ではありません。自治体や避難所に、犬の受入区画、持参品、飼い主が行う管理を確認してください。
- 地図で一番近い避難所へ行く準備だけでよいですか?
- 緊急的に命を守る場所と、一定期間滞在する避難所は役割が異なります。災害種別、経路、最新の開設情報、犬の受入れを自治体や宿へ確認します。
- 犬の預かりを頼めば、災害時の避難も施設に任せられますか?
- 預かりの提供だけでは決まりません。軽井沢御影用水の規約には、従業員による入口の開錠と、飼い主による犬の避難を分けた記載があります。利用先の規約と、不在時の連絡・対応を事前に確認してください。
出典付きの施設情報を確認する
比較に登場する施設や、関連する受入条件を確認できる施設です。掲載順はおすすめ順位ではありません。
- 長野・軽井沢レジーナリゾート軽井沢御影用水 →
御影用水沿いの森で過ごすホテル。犬との散策や天然芝の共用ドッグランを楽しめます。
確認した公式資料・編集について
- 環境省|ペットの災害対策 ↗確認日:
- 内閣府|避難場所に関すること ↗確認日:
- 環境省|災害時のペットとの同行避難(2020年8月) ↗確認日:
- レジーナリゾート軽井沢御影用水|愛犬預かり所の施設案内 ↗確認日:
- レジーナリゾート軽井沢御影用水|愛犬預かり所利用規約(第5・7項) ↗確認日:
- 国土地理院|指定緊急避難場所・指定避難所データの利用方法 ↗確認日:
- 白浜町|避難所運営マニュアル(2024年5月改訂・本文16/48〜49頁) ↗確認日:
- 国土地理院|データのご利用上の注意・更新と市町村確認 ↗確認日:
公式公開情報をもとに編集部が作成した比較・準備ガイドです。実泊の体験談や施設による原稿承認を示すものではありません。確認日は当日の営業・料金・空室を保証しません。健康・医療の判断は獣医師に、宿泊条件は予約先に確認してください。